故郷を遠く離れて暮らす仲間たちにとっては驚きや寂しさを伴うであろう伊那北駅前の変化も、そこに暮らす私たちにとっては日常生活の延長でしかない。立ち上るファイヤーストームの炎と歓声に、やっとペン祭が開かれていることに気がつくほど、日頃は疎遠な我が母校である。
そんなオレらでも、焼き鳥の煙が漂う昭和軒の前を垢抜けたファッションで歩いている生徒たちに、「天竜河畔、ワン・ツー・スリー、それーっ」と声をかけたい妙な衝動に駆られることがある。
みんな一緒に歌ってくれるだろうか。
…たぶん、歌ってくれる。 そう思いたい。
首都圏在住者を中心に伊那北高校の卒業生が集まる会として“伊那北高等学校関東同窓会”があり、毎年7月に開催する総会の今年の当番は、ワシラ28回卒業生なのだそうだ。
結束の良さを自負する28秀麗会としては、先輩たちから当番だと振られたからには、中途半端なことはしたくない。
そして何より、同窓会の準備というのが、実は本当に楽しいことを、20周年と30周年の段取りをしたオレたちはよく知っている。この楽しさを、東京在住の仲間たちにも味わって欲しい。
突然の連絡ですまないが、クラスのまとめ役をお願いしたい。詳しくは、担当の合戸からお知らせするので、まずは連絡をして欲しい。
多くの仲間を誘って、打ち合わせ(飲み会)に参加しよう。 |